「友引」に隠された霊的な意味と、人生に良縁を呼び込むための暦の知恵

占術

友引(ともびき)は、私たちの暮らしの中に密かに息づく「六曜(ろくよう)」のひとつ。日々の運気の流れを示す暦注として、多くの人に知られていますが、その背後に秘められた意味や霊的な背景をご存じでしょうか?

冠婚葬祭の予定を立てる際、「今日は友引だから…」と耳にすることもあるかもしれません。しかし、この言葉の奥には、古代から人々が大切にしてきた“目に見えない力”への信仰が宿っています。

このコラムでは、六曜の霊的な体系の中における友引の本質をひもときながら、なぜ縁起が良い日とされるのか、また一方で葬儀に避けられる理由などを、神秘的かつ実用的な視点でご紹介します。

六曜とは―霊的暦注の体系

六曜(ろくよう)とは、宇宙の陰陽五行思想や天体の動きに基づき、人間界の出来事に吉凶の流れを示すために用いられてきた暦注です。その起源は古代中国に遡り、日本には14世紀頃に伝来。室町時代を経て、現代に至るまで、人生の節目に不思議と寄り添ってきました。

六曜は「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6つのエネルギーサイクルからなり、日々の運気の潮目を教えてくれる羅針盤のような存在。現代ではカレンダーや手帳に記載されることも多く、意識していなくても、私たちの行動にそっと影響を与えています。

特に、結婚式の日取りやお葬式の開催日などに関しては、六曜の影響を強く意識する人も多く、古くからの霊的な叡智が今も脈々と受け継がれているのです。

秋の暦

「友引」の位置づけ―友の縁を呼び寄せる日

六曜の中でも、友引は2番目に巡ってくる日。「友を引く」と書かれるこの日には、文字通り“人と人との縁”を強く引き寄せるエネルギーが流れているとされています。まるで魂が魂を呼び合うかのように、良縁や喜びを分かち合うには最適の日とされるのです。

一方で、「友を道連れにする」という不吉な解釈から、葬儀を避ける日でもあります。つまり、友引は“強い縁の引力”を持つため、喜びも悲しみも強く周囲に波及させる日なのです。

友引の語源と霊的背景

本来、友引の語源には「共に引き分ける」という意味合いがあったとされています。戦いに勝敗がつかない――つまり、平和的に物事が運ぶ日だったのです。しかし、時代とともに読みが「友を引く」へと変化し、意味合いも霊的な縁の拡大へと移行しました。

また、時代や地域によっては「共引(ともびき)」や「ゆういん」といった呼び名で知られ、その読み一つにも、時代ごとの人々の霊的信仰の色がにじんでいます。陰陽の流れを重視した古代暦法のエネルギーが、日本人の心の奥底に根付いている証といえるでしょう。

なぜ縁起が良いのか?―霊的視点からの考察

友引が縁起の良い日とされるのは、「縁の扉が開く日」だから。特に結婚や契約、引っ越しなど、“未来へ向かう決意”を表す行事には、この日が選ばれることが多くあります。

「良き友と共に新たな道を歩む」「良縁を引き寄せる」――そんなスピリチュアルな願いを、友引の霊力がそっと後押ししてくれると信じられてきました。人と人をつなぎ、魂の共鳴を助けるエネルギー。それが友引の本質なのです。

時間帯による吉凶の違いは?

友引は基本的には吉日とされますが、古い暦注では「午の刻(11時~13時)は凶」とされています。これは陰陽五行の中でも時間のエネルギーの偏りによるもので、午前・夕方・夜は吉運が強まるとされる一方で、正午前後には慎重さが求められる時間帯とされてきました。

ただし、これも地域や流派によって解釈はさまざま。現代ではあくまで目安として、吉の時間帯を選びたいという想いが尊重されています。宇宙のリズムに自分を合わせるという意識そのものが、運気を高める第一歩といえるでしょう。

友引に行うと良いとされる行事

結婚式・入籍

友引は「幸せの縁を共に結ぶ」日にふさわしいとされ、結婚式や入籍によく選ばれます。愛を誓い合う2人が、その喜びを周囲にも分かち合うには、最適な日。式場や相談所でも六曜を重視し、友引の日は予約が埋まりやすくなっています。

引っ越し・納車

新しい場所への移動、車という“足”の象徴を手に入れることは、スピリチュアル的にも運気の転換点。友引には「新たな出発を祝福する波動」が宿るとされ、新生活を縁起良くスタートしたい人にとっては、うってつけのタイミングです。

ビジネスの契約や開業

人との縁が成功を左右するビジネスにおいても、友引は吉日とされます。契約日や会社設立日を友引に定めることで、「良き縁に恵まれるように」との想いを込めることができるでしょう。

友引に避けられる行事とは?

葬儀・告別式

「友を引く」という言葉が、霊的に“死を他人に伝染させる”というイメージにつながり、今でも友引の日に葬儀を行わない地域が多くあります。火葬場や斎場も休業することがあり、霊界との境が開かれやすい日であるとする説もあります。

通夜・法事

葬儀と同様、魂の移行を扱う儀式では、霊的な余波を恐れ、友引を避ける傾向があります。とはいえ、最近は実用的な都合が優先されることもあり、必ずしも避けなければならないというわけではありません。

お見舞い

「不幸を呼び寄せる」という言い伝えから、友引の日のお見舞いは控える方もいます。ただし、これはあくまで昔ながらの考えであり、現代では柔軟に対応されるケースも増えています。

他の六曜との比較で見る友引の特徴

  • 大安:最も吉日とされ、時間帯も一日中吉。
  • 先勝:午前中が吉、午後は凶。
  • 先負:午後が吉、午前中は凶。
  • 仏滅:全体的に凶日だが、最近は割安感から慶事に選ばれる例も。
  • 赤口:正午のみ吉、他は凶とされる特殊な日。

このように見ると、友引は「終日吉」とされる貴重な日であり、特に“縁”を重視する行事との相性が高い日と言えるでしょう。

神秘的視点で見た現代の六曜

現代社会では六曜を気にしないという考え方も浸透しつつありますが、それでも“運気”や“縁起”を意識する文化は確かに残っています。大切なのは、暦を「未来へのヒント」として受け取り、自分自身と向き合うこと。

六曜は、単なる迷信ではなく、古代から受け継がれてきた“自然と人との調和”の智慧。スピリチュアルな視点を持つことで、私たちは日常の中にある見えない力に気づき、自分の内なる声にも耳を傾けることができるようになるでしょう。

まとめ

友引は「友を引く」――その言葉の裏には、深い霊的なつながりや魂の共鳴が隠されています。祝い事には最適なエネルギーを宿し、逆に弔いには慎重さを求められる、そんな両義的な力を持つ日です。

六曜を通して私たちが感じるのは、単なる“日取りの吉凶”ではなく、“人生の流れと宇宙のリズム”の重なり合い。古代からの暦に耳を澄ませ、心の声とシンクロしながら、あなたにとって最善の日を選び取ってみてはいかがでしょうか。

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